上腕骨外上顆炎の治療方法

やっかいなテニス肘、上腕骨外上顆炎を早くきっちり治す7つの秘密

上腕骨外上顆炎とは?

「上腕骨外上顆炎」と言っても、どのような症状であるのかは、ピンときにくいでしょうか。

「テニス肘」なら、スポーツをたしなむ方だと、聞いたことがあるかもしれません。


上腕骨外上顆炎の「上腕骨外上顆」とは、肘(ひじ)の外側の部分を指します。

腕を曲げたとき、肘の外側に出ている骨の付近ですね。

そこに「伸筋」と呼ばれる筋肉があります。

要はその筋肉に負担がかかり炎症を起こすのです。

テニスでバックハンドを好む人に好発することから「テニス肘」と呼ばれます


「私はテニスはやらない。ゴルフは楽しんでいる。なのに、どうしてテニス肘に・・」

と疑問をお持ちの貴方。

ゴルフに限らずどのスポーツでも上腕骨外上顆炎に、なり得ます。

要は、肘の外側の伸筋を酷使すれば「上腕骨外上顆炎」になる可能性があるのです。

上腕骨外上顆炎の症状

上腕骨外上顆炎の症状として

○前腕を捻ると痛い

○手や指の関節を伸ばすと痛い

○ドアノブの開閉、握手、雑巾をしぼる時に痛みを感じる

○ポットを持ち上げると痛い

等が挙げられます。日常生活に支障をきたす疾患です。


上腕骨外上顆炎の初期は、安静時に痛みを感じることは多くありません。

しかし、このような症状が出ているにも関わらず、スポーツを続けたり、肘に負担を掛けることを行うと・・・。

安静にしている時にさえ、症状が酷くなり、痛みが出るようになります。


症状が酷くなると、お皿を持ち上げたり、指を少しそらすだけでも肘が痛みます。

上記にあげた上腕骨外上顆炎の症状が出たら、すぐにお医者様に診て貰いましょう。

肘を労わる事で症状も和らぐでしょう。

上腕骨外上顆炎の治療方法

上腕骨外上顆炎(テニス肘)になった場合、辛いのは日常生活に支障をきたすことですよね。

もちろん、普段楽しんでいたもの、お仕事としていたものが出来なくなることこそ、負担かもしれません。


しかし、上腕骨外上顆炎になってしまった場合、以下の治療方法があります。

悲観なさらず、今後の治療の参考になさって下さい。


○安静にする

この疾患は、筋肉の使い過ぎによるものですから安静が必要です。

ですので、治療方法として、なるべく手や指を使わないことです。

反対の痛くない手を使うのも良いかもしれません。

テニスなどのスポーツは2〜3か月ほどの休みがあると良いでしょう。


○湿布を貼る

冷湿布が良いです。今は消炎・鎮痛薬入りの湿布もあります。


○お薬を飲む

消炎鎮痛剤を内服します。痛みが和らぎますので楽になるでしょう。

しかし、お薬が効いている間、手や指、手首を酷使しないよう注意が必要です。


○注射

病院で、非ステロイド系抗炎症剤を打ってもらいます。

(医師の判断によりステロイド系の抗炎症剤であることも)

即効性のある治療方法だと言えます。


○テニス肘用バンドを使用する

サポーターを装着する事により負担を和らげます。


以上が保存的療法です。

上腕骨外上顆炎の治療方法として有効ではありますが。いずれも医師の診断の上で行ってください。

素人判断は危険です。

上腕骨外上顆炎の症状を悪化させる可能性も否定できません。


以上の方法で治らない場合、治療方法として手術療法もあります。


くれぐれも、上腕骨外上顆炎の症状を放置せず、適切な治療方法を心掛けて下さい。

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